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投資と投機の違いをそれぞれの特徴と合わせて簡単解説!

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この記事では、投資と投機の違いについて簡単にご案内します。

投資と投機は一字違いなので、同じようなものだと思ってしまうのではないでしょうか。

でも、投資と投機では明らかな違いがあります。

そこで、投資と投機のそれぞれの特徴をご紹介したうえで、違いについてまとめたいと思います。

もっとも、投資と投機は明確な定義があるわけではなく、人によって解釈が違うこともあります。

それでも、一般的に言われていることは確実にあります。

また、投資と投機の違いについてよく聞く言葉があります。

それは、投資は資産運用、投機はギャンブルというものです。

果たして、投資は資産運用で、投機はギャンブルなのでしょうか。

なお、投資や投機の対象になるのは商品・不動産・証券など様々にありますが、ここでは株式を中心に、投資や投機を見ていきたいと思います。

投資の特徴

投資は、資産運用の一つの選択肢です。

株式投資の場合、投資家は対象となる会社の決算資料や情報を精査し、成長が期待できる会社であれば、将来の発展を期待して先行投資を行います。

株式投資は、言い換えると、その会社の経営に参加することも意味しています。

実際問題として、会社は急激に成長することは稀で、じわじわと成長をしていくものです。したがって、投資は基本的には長期になります。

会社は長期的には成長していきます。

その過程で、株価は上がることもあれば下がることもありますが、一般的に、長い期間では値上がりしていきます。

企業が成長すれば株価が上がります。株価が上がれば、その株式を保有している投資家には配当金や優待などで還元されます。

また、株式を保有している投資家は、様々な分析をするなど基本的なスタンスを持っています。

したがって、一時的に株価が値上がりしても目先の利益につられて売却することなく、あるいは値下がりしても、いわゆる「投げ売り」もしません。

投資の一つの特徴としてあげられるのは、会社が成長して株価も値上がりした場合、多くの人が利益を得られる点です。

まず、会社は成長することで利益を得ることができます。

また投資家も、投資家の誰かだけが利益を得るわけではなく、より多くの人が配当金や株主優待などの利益を得ることができます。

「投資はウィンウィン」の関係が成り立つとも言われています。

なお、株式と長期投資(時間)について、よく聞かれる言葉があります。

それは「時間を味方にできるのが投資」という言葉です。

これの意味するところは「時間を味方にすることできれば、株価が一時的に下がっても長期保有することで利益を生み出すことができる。」というものです。

投機の特徴

投機は、相場が激しく変動する商品を安い時に購入し、高くなったら即座に売り、短期で利ザヤを獲得する行為です。

投機には、投資とは異なり「時間」という観念はありません。

投資のように時間を味方にすることなく、機会があれば逃すことなく売買するのが投機で「機を見て敏に動く」のが投機の鉄則と言えそうです。

株式売買の場合でいえば、投機の代表例がデイトレードです。

デイトレードは名前の通り、1日の間で売買を繰り返す行為であり、そこに会社の成長性や株主優待を期待するという概念はありません。

デイトレードをするデイトレーダーは、ずっとチャートを眺め、相場の上がり下がりだけを意識し、短期で収益を狙います。

投機は成功すれば大きな利益を得る可能性はありますが、一方で大きな損失を被る可能性もあります。

身近な例としてデイトレードを挙げましたが、FX取引や先物取引なども投機の一種と言われています。

ここで分かるのは、投資と比較すると、投機はよりハイリスク・ハイリターンということです。

投機の特徴としてよく聞かれるのは「投機はゼロサムゲーム」という言葉です。

ゼロサムゲームを簡単に説明すると「得をする人がいれば、その分、損失を被る人がいる。」ということです。

この点が投資との大きな違いで、極端に言えば投機はお金の奪い合いと表現する人もいるようです。

投資と投機の違いのまとめ

投資投機
運用期間中長期(時間を味方にする)短期(時間を味方にしない)
会社の成長性(株式投資の場合)期待する期待しない
利益の源泉(株式投資の場合)売却益・配当・株主優待売却益
リスク・リターンミドルリスク・ミドルリターン以下ハイリスク・ハイリターン
イメージウィンウィンゼロサムゲーム

さいごに

この記事では、投資と投機の違いについてお伝えしてきました。一言で表現すると、投資は資産運用の一つで、投機はギャンブルになります。

こうした書き方をすると、投資は善で、投機は悪ととらえられがちですが、決してそんなことはありません。

現実にデイトレーダーはたくさんいますし、FX取引をする人も少なからずいます。本来、投資や投機はそれをする人の考え方に基づくものと言えそうです。

ところで、私は金融制度に精通した講師から、投資や投機をテーマにした長期のセミナーを受講したことがあります。

そこで、投資や投機について様々なことを学びましたが、今でも心に残っている言葉があります。

それは「仕組みが理解できないものには、絶対に手を出すべきではない。」ということです。

投資や投機は、善でもなければ悪でもありませんが、何れにしても仕組みをしっかりと理解したうえで行うことが望まれます。

さらに投機はギャンブルと表現されるように「運」も大きく影響することは理解しておきたいところです。

なお、長期運用が基本となる投資については、その前提として戦略と戦術の違いも理解しておきたいところです。

時間のある方は、戦略と戦術の違いを簡単にご紹介した次の記事も合わせてご覧になってください。

 

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