この記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)3級のテキストを選ぶ時の、おすすめの3つのポイントをご案内します。
かつて私は、FP資格取得講座の講師を務めていたことがあります。
基本的にはFP2級が中心でしたが、FP3級の講師を務めたこともあります。
そうした経験に基づいて、FP3級のテキスト選びでおすすめしたいポイントをご案内していきます。
通信講座や通学講座の場合
FP3級の勉強を通信講座や通学講座で行う場合、テキストのことを考える必要はありません。
通信講座や通学講座では、一般的にテキストは受講料の中に含まれていて、最初から決められているので、テキストを選ぶ余地はないというのが実際のところです。
ただ逆に言えば、通信講座や通学講座をどこにするのかを検討する段階で、あわせてテキストの質や量を確認したうえで申し込みをするのがおすすめです。
通信講座の場合、直接にテキストを確認するのは難しいかもしれませんが、ホームページ等である程度は判断することができます。
また、通学講座も通信講座と同じくHPで確認することはできますし、直接学校に行けば見本を見せてもらえる可能性もあります。
何れにしても、通信講座や通学講座ではテキストを選ぶ余地はないので、申込みの前にできるだけ確認をしておくことがおすすめです。
なお、テキストに関して言えば、通信講座・通学講座の場合、あるいは独学の場合でも共通するポイントがあります。
それは、たくさんの種類のテキストを購入することは避けるということです。
FP3級に関わらず試験勉強の常として言えるのは、テキストの数は絞って勉強するということです。
特に通信講座や通学講座を運営する会社は、ごく一部の例外を除いて合格率やそれに伴う評判を気にかけています。
役に立たないテキストを作る可能性は低いので、極力、通信講座や通学講座から提供されるテキストに集中して勉強をすすめるのがおすすめです。
1 通信講座・通学講座の場合、テキストを選ぶ余地はない
2 通信講座・通学講座の場合、申込みの前にテキストの質や量の優劣を確認しておく
3 通信講座・通学講座の場合、提供されるテキストだけを使うのがおすすめ
独学の場合
FP3級の勉強を始めるとき、テキスト選びが必要になるのは独学の場合です。
独学でFP3級の資格取得を考えている人は、勉強を始める前にテキスト選びの作業が発生します。
では、FP3級のテキストでおすすめはあるのかというと「正解」はありません。
ただ、私がFP3級のテキストについて相談を受けた時に、必ず答えるポイントがあるのでご紹介します。
おすすめのポイント1
通信講座や通学講座の場合と同じように、用意するテキストは必要最小限にとどめるようにしてください。
たくさん購入すれば安心感は得られるかもしれませんが、逆に用意したことで満足してしまうことが往々にしてあります。
また、たくさんのテキストを買うと費用もたくさん必要になります。
独学の魅力の一つは費用を抑えられることです。たくさんのお金をかけるのであれば、独学よりも通信講座の方がおすすめです。
ただし、FP3級の試験に合格するためには、インプットとアウトプットをしっかりとしておくことが望まれます。
したがって、インプット用に通常のテキストと、アウトプット用に過去問・予想問題集のテキストを各1冊ずつ用意すしておくことをおすすめします。
おすすめのポイント2
テキストは、金額で決めるものでもなければ、出版社で決めるものでもありません。
私がFP3級の講師を務めたとき、主催者から提供されたテキストはその会社のオリジナルテキストではなく、FPの世界では有名な出版社のものでした。
ところが、そのテキストは特に質という面において、相当にレベルが低かったという記憶があります。
今ではそんなケースはレアだと思いますが、テキストは金額や出版社で決められるものでないことは確かです。
では、テキスト選びはどうするかというと、一番大切なのは自分に合っているかどうかということです。
たとえば、テキストの字が小さくて読みにくいとか、説明が難しくてわかりにくいなどで抵抗を覚えるようであれば、それは自分には合っていないことになります。
何よりも大切なのは勉強を続けることなので、合うか合わないかを第一のポイントにすることがおすすめです。
おすすめのポイント3
FP3級のテキストを選ぶときは、できれば大きな書店へ行くことをおすすめします。
「おすすめのポイント2」でもお伝えしましたが、自分に合ったテキストを選ぶのはとても大切で、できれば比較をしたうえで選びたいものです。
インターネットでは、手にとって見ることができません。小さな書店では置いてあるテキストが限定されてしまいます。
大きな書店に行けば、たくさんのFP3級テキストがありますし、実際に手にとって自分に合う・合わないを確認することもできます。
FP3級に限らず資格試験のテキストはこのフィーリングも大切です。
1 テキストは必要最小限にとどめる
2 テキストはインプット用・アウトプット用を用意する
3 金額や出版社でなく自分に合ったテキストを選ぶ
4 できれば大きな書店でテキストを選ぶ
まとめ
この記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)3級のテキストを選ぶ時の、おすすめのポイントをお伝えしてきました。
私個人の見解ですが、FP3級の資格は独学でも取得可能だと考えています。
また、独学は何よりも資格取得までの費用を抑えることができます。しかし、一方では通信講座や通学講座よりも効率性では劣ります。
FP3級を学ぶ時、最初の関門はテキスト選びですし、テキスト選びはその後の勉強にも大きな影響を及ぼします。
特に独学でFP3級の資格取得を目指す方は、まずはテキストにこだわることがおすすめです。