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FP2級学科試験攻略に有効な6つのポイントを簡単解説します

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この記事では、FP2級学科試験攻略に有効な6つのポイントを簡単にお伝えしていきます。

ところで、職業能力開発促進法の規定により認定されるのが、ファイナンシャルプランニング技能士(FP技能士)です。

FP技能士は難易度の高い1級から、入門的な3級まであり、2級FP技能士は中間に位置しています。

2級FP技能士は、FP2級の技能検定に合格することで名乗ることができますが、技能検定は学科試験と実技試験の2つで構成され両方に合格する必要があります。

学科試験と実技試験には同時に合格をしなければいけないわけではなく、どちらかに合格した場合、一定期間内にもう一つに合格すればFP技能士になることができます。

また、FP2級の技能検定の実施機関は、金融財政事情研究会と日本FP協会の2つがありますが、学科試験については日程も、受検料も、試験内容も同じ。

FP2級学科試験は、日本FP協会、金融財政事情研究会、どちらで受けても同じということになります。

※ 実技試験はそれぞれ別個の問題が出題されます。

それでは、学科試験の概要や特徴をお伝えした後、FP2級学科試験攻略6つのポイントを簡単にお伝えしていきます。

FP2級学科試験の概要

・ 学科試験は合計で60問、36問以上を正答で合格。(合格ラインは60%)

・ FP試験の課目は6課目で、各分野から10問ずつ出題。

・ 基本的には四者択一問題で、試験時間は120分。

FP試験の6課目

ライフプランニングと資金計画

リスク管理

金融資産運用

タックスプランニング

不動産

相続・事業承継

FP2級学科試験の特徴

・ 記述式の問題はなく、問題文も長文ではない。

・ 6つの分野から満遍なく出題され、基本的な知識を問われるものが多い。

・ 60問中36問の正答で合格であり、各課目ごとに合否が判定されるわけではない。

・ 出題がある程度パターン化されている。

・ 法改正など新しく変わった部分が出題されやすい。

FP2級学科試験攻略6つのポイント

それでは、FP2級学科試験の概要や特徴からわかる、FP2級学科試験攻略の6つのポイントを探っていきたいと思います。

具体的にはFP2級試験を受けるまでの3つのポイントと、試験会場での3つのポイントに分けてお伝えをしていきます。

FP2級試験を受けるまでの3つのポイント

ポイント1 100%ではなく80%を目指す

試験は合格するかしないかがすべてで、FP2級学科試験は正答率60%でも100%でも合格です。

私はかつてFP2級試験の受検対策の講師をしていました。受講生は社会人で忙しい方ばかりで、勉強できる時間も限られています。

私は講義の中で、合格するために60%は必要だが、100%を目指す必要は全くないというということをお伝えしてきました。

それでも100%を目指そうとする方がいて、そうした方は特に質問が多いという特徴があります。

質問が多いのは必ずしも悪いことではありません。ただ100%を目指す方のご質問は、重箱の隅をつつくようなものが多く、肝心の基本的なことを理解していない場合が多いという特徴があります。

私の経験則にすぎませんが、100%を目指す人は「木を見て森を見ず」という言葉が当てはまる人が多いようです。

FP2級学科試験は60%で合格なので100%を目指す必要はまったくありません。ただ60%を目指すと、そこに達しないことも多いと思います。

したがって、100%を目指す必要はないが、80%を目指した勉強をされることをお勧めしています。

試験会場は日常の雰囲気とは大きく異なるので実力があっても発揮できない人もいます。試験では悪くすると80%程度の実力しか発揮できないこともあります。

FP2級試験で80%を取るための勉強をしてきた人であれば、80%の実力しか発揮できないとしても、正答率64%で合格圏内に入ることができます。

FP2級学科試験は100%ではなく80%を目指してください。

ポイント2 苦手課目があっても良い

FP試験の課目は6課目で各分野から10問ずつ出題されますが、各課目ごとに合否が判定されるわけではなく60問中36問の正答で合格です。

FP2級学科試験は6つの課目の中で特に苦手な課目があっても、他の課目で十分に挽回することが可能です。

苦手課目は作らないことが望ましいのは言うまでもありませんが、FP2級学科試験は苦手課目があっても合格することはできます。

ポイント3 アウトプット学習を重視する・最新情報を入手する

FP2級学科試験は、出題される部分がある程度パターン化されているという特徴があります。

そして、過去問題にじっくりと取り組むことでパターンをつかむことができます。

各回ごとに数値や文章など入れ替えはありますが、傾向さえつかんでいれば正答は容易にできます。

これはどの資格試験にも共通することですが、とりわけFP2級学科試験では過去問題に繰り返し取り組むアウトプット学習が大切です。

また、FP2級学科試験は法改正など新しく変わった部分が出題されやすいという特徴があります。

試験の都度、法令の基準日が示されるので直近の法令改正の部分が出題されるわけではありませんが、基準日よりも前の情報は大切です。

試験会場での3つのポイント

ポイント1 試験会場には1時間前には到着する

本来であれば、試験会場は下見をしておくのが望ましいですが、忙しい方は困難です。

でも、交通機関を利用して試験会場に行く場合、交通機関のトラブルは心配です。さらに試験が始まる前に、試験会場の雰囲気に慣れておくことも大切です。

試験会場には指定された時間の1時間前までに到着しておくことがお勧めです。

ポイント2 わからない問題は後回しにする

FP2級学科試験は基本的な知識を問うものが多いという特徴があります。

時として難問が出題されることもありますし、重箱の隅をつつくような問題もあります。

また60問の問題の中には計算問題もあります。計算問題はそれほど難易度の高いものではありませんが、それでも苦手な人には敷居が高いものです。

ただし、こうした問題は一定割合以下にとどまるので、基本的な知識を問われたら確実に加点をしていくことで合格圏内に入ることはできます。

では、どのように対処したらよいのでしょうか。

その答えは簡単で、問題を順番に解答するのではなく、正答できる問題から順番に解答することです。

合格ラインは問題の難易度に関わりなく全体で6割なので、敷居の高いと思われる問題は後回しにすることが大切です。

幸いなことに学科試験の問題文は短文であることが多いので、難問や計算問題はすぐに判断することができます。

計算問題や難問を見つけたら、すぐ次の問題に移り、加点できそうな問題を先に解答する。

十分に実力もあるという方には当てはまりませんが、合格点ぎりぎりと思われている方は加点できる問題から解答し、その後、計算問題や難問に取り組まれることをお勧めします。

なお、FP2級の学科試験は基本的には四者択一なので、仮に時間が足りなくなり、きちんと考える時間がなくなったとしても解答だけはしておくようにしてください。

語弊はあるかも知れませんが、考えた解答でなくても4分の1の確率で点数を得ることが可能です。

ポイント3 時間を最大限有効に使う

FP2級学科試験は、2時間で60問。1問当り2分の時間があります。

なかには難問があったり、計算問題があったりしますが、総じていえば短文形式の設問が多いのがFP2級学科試験の特徴です。

ある程度のレベルに達している方であれば、60分程度で解答を終えるのではないでしょうか。

絶対に合格する自身がある方は、残りの時間は寝ていても差し支えないでしょうが、そうでない方は残りの時間を最大限有効に使ってください。

たとえば、すべての問題をもう一度見返してみる。あるいは、計算問題などを再度解いてみる。

方法は人それぞれですが、試験は1問の正否で合否が決まることも往々にしてあります。

時間を目いっぱい使い、1点でも多くの点数を絞り出すことは、実際の試験ではとても大切なことです。

まとめ

この記事では、FP2級学科試験攻略について、FP2級試験を受けるまでのポイント3つと、試験会場でのポイント3つに分けてお伝えをしてきました。

FP2級学科試験は決して難易度の高い試験ではありませんが、油断をしていると合格圏内に達しない可能性は十分にあります。

また、FP2級試験は年に3回実施されているので、今回は不合格でも仕方ないと受ける前から合格を諦めてしまう方もいます。

ただ、それでは次の試験まで4カ月待たなければいけませんし、お金も余計にかかってしまいます。

繰り返しになりますが、FP2級学科試験はしっかりと取り組めば決して難易度の高い試験ではありません。ぜひ、1回での合格を目指して試験に臨んでください。