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ポートフォリオの作り方!投資信託を使って資産形成をしませんか

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この記事では、投資信託を使ったポートフォリオの作り方をお伝えしていきます。

ところでポートフォリオとは何でしょうか。

ポートフォリオ(portfolio)には書類入れという意味があります。

その昔、株券などを書類入れに入れて保管していたということで、今では性格の異なる金融商品を組み合わせて資産形成をする意味に使われています。

ポートフォリオは金融商品全般に用いられる言葉で、必ずしも投資信託に限った話ではありません。

ただ、資産形成の大事な要因としてあげられるものに分散投資と長期投資がありますが、投資信託はこの2つの特性を活かすことができる金融商品と言われています。

さらに、日本には約6,000本の投資信託があり、様々な個性を組み合わせることも可能です。

ポートフォリオは投資信託だけに使う言葉ではないものの、ここでは投資信託を使ったポートフォリオの作り方をお伝えしていきます。

質問する人
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投資信託ってたくさんあるので選ぶのに迷ってしまいそうです。
答える人
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たくさんあっても分類することは可能なので、ポイントを押さえたうえでポートフォリオを作ってください。

ポートフォリオを作るメリット

バランスの良いポートフォリオを作って、効率的な資産形成をすることをポートフォリオ運用と称しています。

では、効率的な運用とは何でしょうか。

たとえば、国内株式を中心として東証株価指数(Topix)に連動することを目標にした投資信託があったとします。

投資信託にはリスクとリターンがありますが、この投資信託の場合はリスクもリターンも東証株価指数(Topix)に依存することになります。

では、ここに国内債券を中心とした投資信託があったとします。

一般に、株価が上がれば債券価格は下がり、株価が上がれば債券価格は下がると言われています。

そうすると国内株式中心の投資信託の基準価格が下がっても、国内債券中心の投資信託の基準価格は上がる可能性が高くなります。

国内株式中心の投資信託と、国内債券中心の投資信託が常に逆の動きをするとは限りませんが、複数の投資信託を組み合わせることで、全体的なリスクを軽減することが可能になります。

投資信託など、いわゆる「リスク商品」には、リターンがあればリスクもありますが、資産形成の視点からは、過度にリターンを求めるよりも、リスクをコントロールすることに主眼を置きたいところです。

そこで簡単な手段としてあげられるのが、投資信託でポートフォリオを作って資産形成をする方法です。

この記事では、ポートフォリオを作って資産形成をする方法をお伝えしていきますが、その前にどのような投資信託を選ぶことが効率的な資産形成につながるのかをお伝えします。

効率的な資産形成をするための投資信託の選び方

投資信託の選び方1 パッシブ運用orアクティブ運用

投資信託にはあらかじめ定められた目標があり、この目標をベンチマークと称しています。

たとえば、日本の株式を主な投資対象とする投資信託の場合、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価をベンチマークとする場合が多くなっています。

投資信託はベンチマークを目標に運用が行われますが、ベンチマークに忠実に連動することを目標にするのをパッシブ運用、ベンチマークを上回る成果を目標とするのをアクティブ運用と称しています。

一見するとアクティブ運用の方が好ましいようにも思えます。

しかし、ベンチマークを上回る成果を目指すにはそれなりの工夫が必要で手間がかかります。手間がかかるということは、コストが高くなる可能性も高くなります。

また、アクティブ運用はパッシブ運用よりも高いリターンを求めます。リターンが高いということは相応のリスクも負います。

アクティブ運用は一般に収益のブレが大きく、期待通りの成果が得られない可能性もあります。

さらに、投資信託は長期保有が原則なので、日々の値動きに惑わされないことも大切です。

収益のブレが大きくなりやすいアクティブ運用よりも、ベンチマークに忠実に連動するパッシブ運用の投資信託の方が、値動きが分かりやすいという特性があります。

特に「この投資信託で運用をしたい」という思いがある場合は別ですが、単純に効率的な資産形成を図りたいという方は、パッシブ運用の投資信託を選択することがおすすめです。

投資信託の選び方2 単一指数型or複数指数型(バランス型)

先ほどベンチマークのことをご紹介しましたが、一つのベンチマークで運用する投資信託を単一指数型。

複数のベンチマークを設けて運用する投資信託をバランス型と言います。

バランス型にはいろいろな種類がありますが、一例をあげれば日本の株式と日本の債券を組み合わせて、一つの投資信託を作るなどがあげられます。

この場合、この投資信託は日本の株式のベンチマーク、日本の債券のベンチマークを合わせて設けることになります。

投資信託の本を読むと、単一指数型よりもバランス型での資産形成をすすめていることが多いように思えます。

ただ、個人的には単一指数型の方がより好ましいように思われます。

その理由としては、単一指数型よりもバランス型の方が信託報酬などコストが高くなる可能性が高い。

また、バランス型は一つの投資信託でポートフォリオができているが、逆に言えば自分でコントロールすることが難しいなどがあげられます。

たとえば毎月2万円分、投資信託の購入ができる人がいて、日本の株式と海外の株式に投資をしたいと考えたとします。

その場合、日本の株式と海外の株式の複数を取り入れたバランス型の投資信託に2万円を投資する。

あるいは、日本の株式を対象とする投資信託と、海外の株式を対象とする投資信託を1万円ずつ投資する。

私であれば、迷うことなく後者を選びます。

私がバランス型をおすすめするのは

投資信託に対してあまり知識がない

面倒なことを考えるのは嫌だ

投資できる金額が少ない

という場合です。

バランス型が悪いわけではありませんんが、私であればまずは単一指数型を複数購入してポートフォリオを作ることを検討します。

投資信託の選び方3 無分配型or分配型

預貯金には利子がありますが、投資信託で利子に相当するのが収益分配金です。

投資信託では収益分配金を毎月出すもの、半年に1回出すもの、1年に1回出すもの。

あるいは、出す頻度が少ないもの、基本的には分配金を出さないものなど様々にあります。

前者を分配型、後者を無分配型と言います。

収益分配金が出される頻度が多い方が良い投資信託に見えるかもしれません。しかし、収益分配金は投資信託の運用そのものがマイナスであっても出される可能性があります。

ここが預貯金の利子とは大きく異なるところです。

たとえば毎月収益分配金を出す約束をしている投資信託などは、運用成績が悪くても収益分配金を出すようになっています。

その収益分配金を投資家が受け取ると、投資信託そのものの成績が悪くて投資信託の財産が目減りをしているうえに、収益分配金を出すことで投資信託の財産がさらに減ってしまいます。

投資信託を使って資産形成をする上で、収益分配金を出さない無分配型。収益分配金を出す場合であっても、その頻度が少ないものを選ぶのが得策です。

投資信託の選び方4 無期限型or有期限型

投資信託には運用の期間が定められていない無期限型と、あらかじめ期限を定めた有期限型があります。

たとえば、その時のブームを反映して設定された投資信託は有期限のものが多いようです。

ブームが来ているときは、ブームに便乗した会社の株価が高くなるが、ブームが去れば株価は下がるので、短期間の間で収益をあげようというタイプの投資信託です。

現在の投資信託の多くは無期限型です。また、前述のパッシブ運用の投資信託はほとんどが無期限型です。

現在は無期限型が主流なのでそれほど気にかける必要はありませんが、おすすめは無期限型。

投資信託を購入する際は、念のためチェックをすることをおすすめします。

投資信託の選び方5 純資産総額

一つ一つの投資信託はそれぞれの財産を保有しています。財産の総額を純資産総額と言います。

基本的に純資産総額が多いものがおすすめです。

その理由は、純資産総額が多ければ十分な分散投資ができ、結果的には安定した運用が可能になるためです。

たとえば無期限型の投資信託でも、純資産総額が少なくなるなど一定の条件に該当すると、なくなってしまう投資信託もあります。

でも、純資産総額が多ければそのリスクを軽減することもできます。

もっとも純資産総額については何らかの理由で急激に増えることもあります。純資産総額は大きい方が好ましいけれど、過去からの推移も確認が望まれます。

純資産総額は、性格が似た複数の投資信託の中から一つを選ぶ場合のチェックポイントとして有用です。

投資信託の選び方のまとめ

それでは、ここでご紹介した5つのポイントを改めてご紹介します。

運用手法パッシブ運用がおすすめ
指数単一指数型がおすすめ(状況によってはバランス型も可)
収益分配金無分配型または分配の頻度が少ないものがおすすめ
運用期間無期限型がおすすめ
純資産総額多いものがおすすめ

投資信託を使ったポートフォリオの作り方

それでは、投資信託を使ったポートフォリオの作り方の一例をご紹介していきます。

投資信託は、株式や債券でなく様々なものを組み入れています。たとえば、株式・債券以外の代表例としては不動産があります。

ただ、すべてを追いかけることは難しいので、ここでは4つに分類をしてご紹介します。

1 国内株式

2 国内債券

3 外国株式

4 外国債券

株式と債券では値動きが異なります。一般的には、株式が上がると債券は下がる、株式が下がると債券は上がるという逆の動きをします。

また、外国株式と外国債券では、株式と債券という観点では逆の動きをするものの、国内株式・債券とは異なり為替の影響を受けます。

この4つは、それぞれに性格も異なり、異なった値動きをするという特性があるので、投資信託を使ったポートフォリオの作り方としては代表的な事例になってきます。

投資信託を使ったポートフォリオとは、性格が異なるものをバランスよく組み入れていくことです。

この組み入れに正解はありません。

さて、このサイトは「50歳台で考える老後のお金」をテーマにしています。

また、私自身40代から投資信託の購入を続け、50代を通り過ぎています。そこで、ここからは私自身が行ったポートフォリオをご紹介していきます。

私はどちらかといえば「リスク許容度」が低いタイプです。

リスク許容度とは、リスクをどの程度受け入れられるかということですが、リスク許容度が低いとは簡単に言えば「損をしたくない」というタイプの人間です。

ところで、昔からリスク資産への投資は「100-年齢」で考えろと言われてきました。この計算式に特段の根拠はありませんが、一つの目安になります。

そこで私は50歳の時に、お金を2つにわけることにしました。先ほどの式に従えば「100-50歳」なので、50になります。

つまり、預貯金など安全確実なものに50%、投資信託など多少なりともリスクがあるものに50%という感じです。

ではリスク資産50%の配分はどうしたかというと、

国内株式で運用する投資信託15%

外国株式で運用する投資信託20%

外国債券で運用する投資信託15%、

概ねですがこのバランスを考えました。

既に50%を預貯金など安全確実なものに振り分けているので、リスクは少ないけどリターンも少ない国内債券で運用する投資信託の必要性はあまり感じませんでした。

50代の10年は大体このバランスを念頭に置きながら投資信託の購入を続けてきました。

60歳だと「100-60歳」でリスク資産への投資割合は40%になります。

私の場合、40%に近づけていったのは60歳になる少し手前のことで、50代のほとんどは上記のバランスを維持してきたように思えます。

元々の資産が少ないので、金額的な利益は自慢できませんが、50代の10年でリスク資産については1.5倍程度に増やすことができました。

もっとも預貯金の利子はないに等しいので、全体的な率は1.2~1.3倍程度に落ち着いています。

まとめ

この記事では「ポートフォリオの作り方!投資信託を使って資産形成をしませんか」をテーマに、ポートフォリオを作るメリット、投資信託の選び方、私自身が実際に行ってきた投資信託を使ったポートフォリオの作り方のご紹介をしてきました。

私はファイナンシャルプランナー(FP)ですが、100人のFPがいれば100通りのライフプランニングがあると言われています。

今回、ご紹介してきた中で、特に「投資信託を使ったポートフォリオの作り方」は私見です。

もちろん、ポートフォリオの作り方についても様々な意見がありますし、私がご紹介してきたことも絶対的な正解ではなく一つの意見にすぎません。

ただ、記事の中でも触れてきたように私は「リスク許容度」の低い人間です。リスクを厭わない方から見たらかなり物足りないと思いますが、私のような方もたくさんいるはずです。

そうしたリスク許容度の低い方に、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

質問する人
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ポートフォリオの作り方に正解はないんですね。
答える人
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資産形成を考えるときに特に大切なのは長期投資と分散投資を意識することです。