50歳台で考える老後のお金
老後のお金の準備は50代で始めても十分に間に合います!
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ライフイベント表の見本を参考に老後のライフプランを考えよう!

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人生100年時代を迎え、老後の期間も長くなっています。

また、老後生活を支える年金制度も、年金の支給開始年齢が引き上げられ、年金額も抑制されるなど大きく変質をしています。

たとえば団塊の世代の方で会社勤めをした方の年金は60歳から支給開始で、金額の水準も今よりも高いものでした。

60歳で退職して、あとは預貯金と退職金と年金で生活できるから、あくせく働く気はないというのが、当時、私が相談を承った方々からよくお聞きする言葉でした。

しかし、今はまったく異なります。

団塊の世代はそれほどライフプランを意識しなくても老後生活を送ることができましたが、50代の方などこれから老後を迎える方は、より積極的にライフプランを考える必要性がでてきています。

ところで老後のライフプランを考える上で大切な要素が、ライフイベントを考えライフイベント表を作成することです。

この記事では、ライフイベントとはどのようなものなのかなどをご紹介したうえで、ライフイベント表の見本をご紹介します。

聞きなれない方にとって「ライフイベント表」は少し敷居が高いかもしれません。

でもライフイベント表の作成はとても簡単です。まずはライフイベント表を作成し、老後のライフプランを考えてみてはいかがでしょうか。

質問する人
質問する人
ライフイベント表ってなんだか難しそう。
答える人
答える人
ライフイベント表は簡単に作ることができます。特に老後のライフプランを考える50代の方にはおすすめです。

ライフイベント表とは

ライフプランを作成するうえで必要不可欠ともいえるのがライフイベント表です。

ライフイベント表は、将来的に見込まれるであろう予定や、かなえてみたい夢や希望を書き込んでいくものです。

それではライフイベント表について、もう少し詳しくお伝えしていきます。

ライフイベント表を作成する理由

ライフイベント表を作成することで、漠然と考えていた将来の予定が「見える化」します。「見える化」することで、準備などのきっかけづくりになります。

また、ライフイベント表には必要な費用を書き込むので、将来かかるであろうお金を見込むことができます。

ライフイベント表に書き込むイベント

ライフイベント表に書き込むのは、まさに大きなイベントです。

人生にはいくつかの大きなライフイベントがあり、それぞれにまとまったお金が必要になることがあります。

ライフイベント表に書くのは生活費などではなく、まさにまとまったお金が必要になる大きなイベントです。

たとえば、

これから結婚を考えている方は「結婚費用」

小さなお子様がいる方は「教育資金」

住宅の購入を考えている方は「住宅購入資金」

などがあげられます。

また、老後を考えるときのライフイベント表については

住宅のリフォーム費用

自らの介護に要する費用

車の買い替え費用

子どもの結婚費用

などがあげられます。

老後に世界一周を考えている方などは「旅行費用」などもライフイベント表に書き込む大きなイベントになります。

ライフイベント表に書く内容は、それぞれに異なります。また、実際に見込まれるイベントだけでなく、ぜひ実現してみたいイベントを書き込むことも可能です。

最終的に費用の問題などが発生し、修正を余儀なくされることがあるかもしれません。

でもライフイベント表を作る段階では、できるだけ多くのことを書き込むことが大切です。

ライフイベント表に書き込む項目

ライフイベント表に書き込む項目はそれほど多くはありません。次の項目があればライフイベント表は作成できます。

ライフイベント表の項目

1 年(西暦、年号)

2 家族の名前と年齢

3 イベント

4 イベントに要する費用

1 年(西暦、年号)

年は西暦又は年号を記載します。

教育費などを考えるときは「年度」で作成することもありますが、それ以外は「年」で作成した方が視覚的に理解しやすいと思います。

また、いつまでの分を書くのかについては20年間とする場合が多いようですが、これについては絶対ではありませんので、それより長い期間を設定することも可能です。

50代の方が作成する老後のライフイベント表であれば、80代まで作成しても良いのではないでしょうか。

2 家族の名前と年齢

ライフイベント表を年単位で記載する場合の年齢は、年末時点の年齢で書くことが一般的です。

3 イベント

イベントは家族全員に関わるイベントを記載します。

4 イベントに要する費用

イベントに要する費用は将来価値ではなく現在価値で記載をします。

将来価値は、将来の物価上昇率を見込んで算出した金額。現在価値は、将来の物価上昇率を見込まないで算出した金額です。

たとえば、10年後に住宅リフォームを予定し、その費用が今ならば300万円と仮定します。

将来価値は、10年間の物価上昇率を自分で設定し推計しますが、現在の300万円は10年後は300万円より上になります。

一方、現在価値は将来の物価上昇率を見込まないので、現在の300万円という数字をそのまま使います。

ライフイベント表の見本

夫の名前妻の名前長男の名前長女の名前イベント費用
2020年55歳50歳30歳25歳
2021年56歳51歳31歳26歳長男結婚200万円
2022年57歳52歳32歳27歳
2023年58歳53歳33歳28歳
2024年59歳54歳34歳29歳長女結婚200万円
2025年60歳55歳35歳30歳
2026年61歳56歳36歳31歳住宅リフォーム300万円
2027年62歳57歳37歳32歳車買い替え150万円
2028年63歳58歳38歳33歳海外旅行100万円

※ 便宜上、表は9年間分のみ記載をしています。

※ このライフイベント表では支出面のみ記載をし、退職金などの収入は記載をしていません。

ライフイベントの設定項目は多くはありません。また加減乗除など計算式もありませんし、絶対的な形式もありません。

たとえばライフイベント表は、将来のイベントとそれに要する費用(支出額)のみを書くのが普通です。

でも、将来に退職金、生命保険の満期保険金、贈与や相続などによる収入が見込まれるようなときは、こうした一時的な収入を書くことも差し支えはありません。

ライフイベント表はエクセルで作ることが多いようですが、ワードでも作ることはできますし、PCの操作が苦手な方は手書きで書いても十分に役立つものを作成することができます。

とりあえず作ってみる。ライフプランを考える手始めに、まずは将来のイベントを洗い出してライフイベント表を作ってみてください。

まとめ

ライフプランを考えるとき、ぜひとも作っておきたいのがライフイベント表です。

ライフイベント表には、自身だけでなく家族の目標や夢を書き出し、それを達成するための費用を記載します。

ライフイベント表を作成することで、将来のライフプランの中でも、とりわけ大きなイベントの「見える化」を図ることができます。

ライフイベント表には特別な制約はありませんし、絶対的な定型もありません。ある程度の決まりごとはあるものの、自由度が高いのがライフイベント表の大きな特長です。

ただし、ライフイベント表は20年程度の遠い将来を見据えて作るものです。時間が経過すればするほど誤差も大きくなっていきます。

ライフイベント表で最も大切なことは「見直し」を忘れないということです。

常に見直しを気に掛ける必要はありませんが、1年に1回、たとえば新しい年を迎えたらライフイベント表を見直す。

こうした習慣を身に着けておけば、さらにライフプランが確かなものになっていくはずです。

質問する人
質問する人
ライフイベント表は簡単に作れるんですね。
答える人
答える人
簡単で自由度の高いのがライフイベント表の特長です。できれば定期的に見直しをしてください。